蕎麦は太らない。
こんな話を聞いたことはありませんか?
僕は聞いたというよりか、テレビなどの情報で、20代の頃は本当に太らない食べ物だと思っていました。
蕎麦に含まれている、成分がダイエットの効果がある!ということで、単純に「じゃあ、夜に蕎麦だけ食べてれば痩せるんじゃね?」と誰かに又聞きした知識と、蕎麦が単純に好きだという理由のみで、夜は蕎麦だけ食べる!夜蕎麦ダイエットだ!と1週間ぐらい夜ご飯をトロロ蕎麦や、かき揚げ蕎麦にしたことがあります。
効果はもちろん、無し、幸か不幸か、体重の増減も見られなかったのですが、僕の友人が、同じことをして、見事に、体重を5キロも増量してしまった人がいます。
[chat face=”-2018-06-27-17.54.22-e1530089722305.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]愚かなり[/chat]
実際、蕎麦を夜食べると、痩せるのでしょうか?太るのでしょうか?はっきりさせて行きたいと思います。
目次
夜、食べる蕎麦の種類で変わってくる?そば粉の割合がキーポイント?
まず、蕎麦の種類から考えていきたいと思います。
みなさん、ご存知のように蕎麦には種類があります。
でも知らない人のために、蕎麦は太るか?太らないかの判定のために大事なことなので、ちょっと説明失礼します。
蕎麦の種類とはズバリ、蕎麦の割合のことです。

100パーセント混じり気なし、そば粉だけの蕎麦を十割蕎麦(じゅうわりそば)と言います。
これが、本来の蕎麦の姿と言われています。
値段も、蕎麦の中ではやや高め。
蕎麦のあの形状(麺)にするのもボロボロと崩れやすく、非常に手間がいるようです。
また、食べ慣れていない人は、正直、不味く感じる人もいるようです。
9割蕎麦
蕎麦に小麦粉なり山芋なりが10パーセントだけ入っています。
崩れやすい、そば粉の代わりに小麦粉や山芋をつなぎとして使います。
通の人は9割が好きなようです。(グルテンフリー関わらず)
8割蕎麦(通称二八蕎麦)
一番食べやすい配分で、つなぎを2割だけ使っている蕎麦。
とても一般的で、ほとんどの家庭、ほとんどの人は蕎麦といったらコレ。
蕎麦の風味もしっかりと感じられ、喉越しもよく、僕も蕎麦といったらコレだな〜という感じですね。
激安蕎麦(勝手にネーミング)
そば粉が5割以下でスーパーの激安でよく1キロ600円ぐらいで売られています。
まずいわけではなく、人によっては、蕎麦といったらコレ!という人も多い。
蕎麦の実の一番表側の表皮を使っているため、蕎麦のハードな風味がガツンとくるので、ちゃんと「蕎麦」してます。
ただし、そば粉の割合が1割〜というものもあり、ほとんど、うどんとソーメンの中間の麺じゃん!と突っ込みたくなる蕎麦もたまにあります。
一般的な考えだと、10割>9割>8割>激安の順で太りずらさが変わってきます。
(つまり、蕎麦粉の多い方が太らないということ)
じゃあ、結局、答えは10割蕎麦食ってたら太らないのか?というところに落ち着くのだろうと思いきや、そうではないんですね。
まずはカロリーから見て見ましょう。
蕎麦のそば粉の割合におけるカロリー!(ややこしい!)
蕎麦の100gあたりのカロリーは
274カロリーとなります。
加えて、うどんのカロリーは270カロリー

そうめんは350カロリー

コレから見ると、うどんと蕎麦のカロリーはほとんど変わりありません。
そうめんが高いのは、油を練りこんであるからです。
でも、このカロリーって、うどんとそうめんは、原材料が小麦なので、信憑性がありますが、蕎麦はそば粉に、小麦粉が混ぜ込んであるので、いまいち、はっきりしないんですよね。(。-∀-)
そば粉自体のカロリーをまずは知らないといけませんね。
しかも、そば粉には全層粉・中層粉・表層粉・内層粉と主に4段階に別れています。
まずは、この図を見てもらいたいのですが…

1番粉と言われているのが、内層粉です。
更科そばなどはこの真ん中のそば粉を使っています。
おそらく、カロリーは蕎麦の中身の内訳の中では一番高いのだろうと思われます。
蕎麦の風味は弱いのですが、上品な甘さがあり、ツルツルした喉越しが特徴です。
2番粉も更科蕎麦で使用されます、中層粉です。
やや、甘さなどは内層粉である1番粉に劣りますが、風味は蕎麦らしい風味がします。
そして、全層粉は3番4番、または甘皮を使った蕎麦で、実に蕎麦らしい風味がします。
普通の一般的な乾麺のお蕎麦はほとんどが全層粉の蕎麦だと思われます。
蕎麦の実を丸ごと砕いて蕎麦にするので、コレぞ蕎麦!という感じですね。
十割蕎麦のカロリーは大体260キロカロリーだそうで、小麦粉の入ったカロリーとほぼ変わりはありません。
はあ?と言いたいところでしょうが、蕎麦も、実のところ、小麦粉と変わりはないのです。
[chat face=”-2018-06-27-17.54.22-e1530089722305.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]はあ?なにそれ?[/chat]
ただ、小麦粉に含まれる粘着の強いグルテン含まれていないので、蕎麦の粉同士が、非常にくっつきにくい性質があるため、練りにくいということで、「つなぎ」として小麦粉や山芋を使うのです。
実はここに蕎麦が太りにくい、ダイエットにいいという誤解があります。
グルテンフリー、低GI食品だから、という誤解
小麦粉に含まれるグルテン(タンパク質の一種)は急激に血糖値を上昇させます。
コレは、白米でも同じことが言えます。
先にも触れましたが、十割蕎麦にはグルテンは含まれていません。
いわゆる、低GI食品というやつです。
低GI食品は糖の吸収を穏やかで、血糖値が急上昇を防ぐという効果があります。
これがどういうことかというと、簡単に言ってしまえば、糖が脂肪になりにくくしてくれるという意味です。

なので、よく、低GI食品と騒がれるようになりましたが、実は体感的にも糖質の量もうどんなどと比べて、そんなに変わらないため、ほとんど意味がない、という人もいます。
実際にカロリーはうどんとほとんど変わりはありません。
さらに、これは僕だけでしょうか?
蕎麦は好きなんですが、しっかりとした、夕飯や昼ごはんとして食べるにはあまりにも腹持ちが悪い気がします。
なので、ざるそばなどで食べることはほとんどなく、天ぷらや、トロロ蕎麦なんかにして食べる人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、蕎麦のダイエットは意味なし!ですが…
はい、そうです。
結論から言うと、ダイエットに蕎麦は全くの不向きと言えます。
ヘルシーと勘違いされやすい食品でもありますが、理由は先に触れた通り、糖質も普通に高いです。
蕎麦の糖質は100gで24g
これをご飯と比較するとご飯=40gなので、蕎麦の方が糖質は低いですが、食品の中では低いとも言えません。
しかも腹持ちを考えると、白米の方がはるかに腹持ちはいいです。
蕎麦を300g食べるより、白米を150g食べて、おかずなどをバランスよく食べた方がお腹は確実に減りません。
ですが、ダイエット食品として、役立てるなら、蕎麦を冷やし中華のようにサラダ仕立てで食べるのも1つの手かもしれません。
それこそ低GI食品であることのメリットを受けられると思います。
また、最近では低糖質の麺もたくさん発売されています。
例えば、僕はもう、食べ飽きるほど食べているのですが、コレとか↓
また、この糖質0麺に飽きたら、こんなのとか↓
糖質の全く含まれていない麺よりも、糖質を最大限に抑えている麺の方が全然美味しいです。
糖質0麺に飽きたら、ぜひお試しください。
蕎麦を食べるな!とは言いませんが、蕎麦はダイエット食品としては、正直な話、あまり向いているとは言えません。
低GI食品と言う言葉に惑わされがちですが、大切なのは、いかに糖質を抑えた食品をバランスよく食べるか?がダイエットの本当の肝だと思います。