
僕はあまり、舞台鑑賞というものをしたことがありません。
若い時に劇団に所属している知り合いのチケットを購入して、職場のみんなで観劇しにいったことが2回ぐらいある程度です。
なので、劇を作る人や、作家さんの心情や、その方々がどんな人生を歩んできたかどうかは不明です。
そもそも、劇団員の人たちって、何を信じてこんなことやってるんだろ?って思ったりしてましたんで(;^ω^)基本的に自分の人生には関係ないと思ってました。
今回はそんな僕が大好きになった、劇作家・鴻上尚史さんの本について書かせていただきます。

この人はスゲー。
目次
人生の深みが違う…、劇作家、鴻上尚史という人物の人生相談が心に響き渡る!!

かなり有名な方なようなので、皆さんはご存じかと思いますが、劇作家の鴻上尚史(こうがみしょうじ)さんという方が連載しているお悩み相談のコラムがあります。
もしかしたらまだ、連載しているので読んだことがある人もいるかもしれませんが、読めば間違いなく人生の何かが解決します。
この本を読んだきっかけが、スマホをいじってた時、たまたまお悩み相談のコラムを見つけて読んだのがきっかけでしたが、自分の悩みでもないのに、何故か目から鱗がおちるという不思議な体験をしてしまいました。
的を得ているというより、そんな考え方があるのか!?という驚きと、彼自身の人生の深さ、人への心の寄り添い方がもはや、心理学者より腑に落ちるのです。
鴻上尚史さんはサードステージという劇団を運営されていますが、一つの劇団を運営するということは一つの会社を運営するということより難しいと思います。
なぜなら、舞台役者さんというのは、あくまで、僕の主観ですが、社会的なルールというものから少し違う見方ができる人たちがその才能を発揮できる場所なんじゃないかなあ?と考えます。
一般の会社と違い、学歴などは関係なく、その感性や言動や培ってきた技術でなりえる仕事だと思うので当然人の扱いは難しくなるんじゃないかと。

良く言えば、個性派集団、悪く言えば烏合の衆。
そんな鴻上尚史さんが経験と知識を使って本を書いたり、相談に乗ったりするのだから、当然深いものになると思います。
人間は大差がないことを知ることができる
この方の本を読んで、獲得できることは、「人間って、自分が思うより大差ないし、立派なものではない(自分も含めて)」です。
鴻上さんが、相談者の目線で、あえてそこに合わせているのか、もともとそこの目線にいるのか?という風に思うかもしれませんが、答えは、もともとそこの目線にいるが正しいと思います。
例えば、こんな質問がありました。
「人の美醜について、容姿にコンプレックスがある女性から」
相談者は、自分の容姿が美しくないので、男性に対する恐怖感があるという方からの相談です。
鴻上さんの答えは「微笑みましょう。無理せず、頑張って微笑みましょう。」です。
どうですか?
もちろん、この答えに行きつく間の話は深く涙さえあふれてきます。
このサイトでは、是非、本を読んでその琴線に触れてほしいので、すべては書けませんし、書きません。
僕は、スピリチュアルなことや不思議な事も好きでこのブログではそれっぽいことを発信してますが、スピリチュアル以外でも心が洗われたり、感動に打ち震えることも、もちろんあります。
この人の本がまさにそうです。
どんな、素晴らしいことが書いてある仏教典や、スピリチュアルな心理よりも価値のある、生の人間の生の悩みの声に、全力で向き合っている答えの本です。
人生を変えることもできるかもしれません。
スピリチュアルがすべての人生の基盤ではない。学ぶこと、思いやることが人生の基盤なんだ。

困ったことがあったら、スピリチュアルに頼る。
つらいことがあったら、スピリチュアルに頼る。
それもいいかもしれません。
僕は、優しい人が好きですし、自分もそうでありたいと思うし、そうなれるよう努力します。
でも、いつだって自分は自分でしかありません。
急に心を変化させようと思っても、うまくいかないこともあります。
ですが、この本を読んで、少しでも自分が優しくそうなれるように心をシフトできるきっかけにでもなればと思います。
この本がもっと売れればいいのになあ。
鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋
AERAというネットニュースでも配信してるコラムを集めた鴻上尚史さんの人生相談コラムです。
何かにお悩みの方は是非読んでほしい1冊。
鴻上さんの回答は海より深く、そして愛に溢れています。

僕はkindleで買いました。
もちろんいつでも読めるように。