
こんにちは、漫画は日本が誇る最高の芸術文化だと信じてやまない男、飯屋ゆういちです。
年間に読む本は他の読書家さんと比べると多分それほど多くなく300冊ぐらいです。が、そのうち、半分ぐらいは漫画で占めています。
オタク、といえばオタクなのですが、それほど1つの作品に入れ込まず、多くの作品を網羅してみるタイプの漫画オタクなので、たとえば、この漫画が大好きだから、フィギュアも買っちゃう!なんてことは無いです。
ですが、漫画自体も好きですが、それを生み出す漫画家さんには最大限のリスペクトを僕は心にもっています。
故に、漫画も漫画家さんのこともよく調べます。
今、この記事を書いている現在、コロナウイルスが蔓延してて、自分もいつ感染して命を落とすかわかりません。
というわけで、今回から、死ぬまでに絶対読んでおきたい漫画家の漫画とリスペクトすべき漫画家さんを勝手に紹介していきたいと思います。
前置きがながくなりましたが、1回目の今回は、「うしおととら」~現在連載中の「双亡亭壊すべし」までを書き上げている、迫力の化け物の魔術師・藤田 和日郎(ふじたかずひろ)先生でいっていきたいと思いますぅ~~。
こういう、ブログ記事めっちゃ、書きたかった。
目次
迫力!感動型の漫画を描かせたら日本最高峰の漫画家!ドーンと胸に熱いものを感じたい人におすすめの漫画家・藤田和日郎先生。
漫画はその漫画家の個性が120%出ます。
いや、その個性が出なければ、そもそも売れません。
熱い心の漫画家には心を熱くする漫画が描けるし、ミステリアスな漫画家には、ミステリアスな漫画、哲学的な漫画家には哲学的なインテリジェンスな漫画・・・と漫画を見ればその個性がわかるとも言えます。
藤田和日郎先生は間違いなく、その大部分が熱いお人柄で、それが、漫画のすべてに映し出されています。
もちろん、その代表例は、この漫画、「うしおととら」でしょう。
言わずと知れた、藤田和日郎先生の代表作で、デビュー作
これが、デビュー作なんて正直凄すぎ!!
妖怪漫画の中では日本最高の作品ともいえる漫画です。
おなじみの座敷童、雪女、河童など、日本古来の妖怪も登場します。
泣ける!興奮のバトル!人情、友情、愛情、残虐さ、そして、たま~にちょっとHなお色気カット少年漫画のすべてが詰まった妖怪宝箱のような漫画。
100年後も残る作品です。
他短編オムニバス作品。
連載作品。
僕は特に「うしおととら」が大好きで、もちろんコミックも全巻持っていますが、中でも一番切なく感動、涙したシーンがあります。
1時間ぐらい泣いてしまった記憶があるほど、切ない気持ちと言い知れない感動で僕の記憶に残っている話が、19巻~20巻の31章「ブランコをこいだ日」という、妖怪「さとり」が出てくるお話です。
数ある、うしとら名感動シーンの中でも、最高に泣けるて切なくなる と多くの読者が一押しする話です。
涙腺崩壊MAXのシーン。

出典:うしおととら(小学館 藤田和日郎)


このシーンだけでも涙があふれてきやがる。
もちろん、このシーン以外にも感動、泣けるシーンは沢山あるんですが、僕にはこのシーンが一番心の琴線にふれました。
漫画全体は、THE・少年漫画なんですが、こういう漫画を見て育てば、必ず人の心を理解できる優しい人に育つと思います。
感動だけじゃない!!少年漫画に必ず出現する、サイコキャラクターも多く出演するのが、藤田マジック!!
とにかく、人間と妖怪を交えて、とても感度するシーンが多い漫画ということはわかっていただけたと思います。
ですが、藤田先生の凄いところはこれだけではありません。
少年漫画に必須のサイコキャラクターも多く存在します。
その一例が、この妖怪。
妖怪・かまいたち の西のかまいたち三兄弟の次男 杳(よう)

出典:うしおととら(小学館 藤田和日郎)

殺した強いやつの名前を集めてるという、敵側のかまいたち三兄弟の次男です。
こういう、シリアルキラー的な漫画キャラクター、厨二病の僕にとってはたまりませんでした。(イカスって・・・。)
主人公の個性を超える、サブキャラクターが魅力的すぎる!
「うしおととら」には妖怪のみならず、たくさんの個性豊かなキャラクターが出現します。
そのほとんどが、魅力的なキャラクターですが、中には「うしおととら外伝」で主人公を務めてしまうほどの人気キャラクターも存在します。
その一人がこの男、「鏢」(ひょう)です。

かって、普通の中国の勤め人であったが、暗闇から突然現れた妖怪に、幼馴染の妻と娘を惨殺され、復讐の為に符術を用いた妖怪討伐の仙術を身に着け、妻と娘の仇である妖怪を探し、闇の世界で妖怪を殺し続ける、妖怪専門の殺し屋。
ついに、本編でも鏢の本名は明かされることはありませんでしたが、「うしおととら」外伝では、口の動きで本名を言うシーンがあります。
結局本名はわからないのですが、涙なくしては語れない背景が彼にはあります。
藤田和日郎先生はきっちり、複線も全部回収して、大団円でお話を終わらせることができる、漫画家の中の漫画家!
そして、最後にこの藤田和日郎先生の凄いところは、漫画のラストの締めくくりが最高に素晴らしいのも、魅力の一つです。
過去の作品すべて、中途半端におわったことは一作品たりともありません!
漫画家とはかくあるべし!
まさに大円団といえるラストで最後は終わらせてくれます。
なんか変なラスト・・・。とか、夢落ち?とか、俺たちの戦いはまだまだつづく!!的な少年漫画にありがちな消化不良ラストがまずありません。
藤田先生が、元アシスタントで弟子でもある片山先生との対談をしている画像です。
藤田先生は、多くの有名漫画家を沢山自分の基から排出してます。
優れた漫画家は優れた漫画家を生み出すのです!!
今回、僕の大好きな少年漫画「うしおととら」の作者、藤田和日郎先生を漫画家レヴューしてみました。
感動したくなった時、熱い気持ちになりたいとき、そして、妖怪のことが知りたくなった時、是非、藤田先生の作品を読んで元気を出してください。
妖怪、最高!!